◎魅力ある大学教員 |
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工科大学の学生も教員になれる 理工系の大学に進む場合、卒業後、企業への就職を第一に考える人が大半ではないでしょうか。しかし、理工系で学んでも、教員や公務員など、幅広い職種を選択できることを知っておいてもらいたい。10年後、20年後の社会を担う人間を育成するのが教員の仕事です。お金もうけや利益追求が人生の命題ではないのなら、非常にやりがいのある職業だと思います。理工系だけではなく、マネジメント学部でも教員免許がとれるので、将来の進路として選択肢に入れておくといいでしょう。 |
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教員なら生まれ育った地域で就職可能 生まれ育った地域で就職して、安定した生活をおくりたい。こう考える人は多いのではないでしょうか。しかし、学生に人気の高い大きな企業は、大都市など一部の地域に集中しています。現実問題として、高知県内に大企業はほとんどなく、希望の職に就くのは容易ではありません。この点、教員などの公務員型の職種は、希望する地域で仕事をすることが可能です。卒業後、地元で就職したい学生には大きなメリットといえます。 |
教職課程の授業では人間を深く考察 教職課程を履修する学生は3つのタイプに大別されます。@教員になりたい学生、A教員免許取得が就職で有利になるなど、将来役に立つ可能性があるかもしれないと考える学生、B教育やコミュニケーションに関する知識を深めて、自らをスキルアップしたいと考える学生――。動機は何でもいいと思います。教育学や心理学のように、人間を深く考察する学問は理系にはあまりありません。大学では幅広く学ぶことが大事ですから、たとえ教員志望ではなくても、教職課程を履修することには大きな意味があります。 |
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理論も現場もよく知る学生を育成 将来にわたり、高い能力を持った教員を養成するためには、実践を踏まえた理論研修を行う必要があります。この意味から、本学では「学校サポーター」の活動に力を入れています。大学で理論を学び、学校現場で実践し、問題点を見つけたら大学で研修し、再び学校現場で教える。長期的なスパンにより、こういった作業のできる優れた学生を育成したいと考えています。 中村 直人 教授(教育学) |