◎魅力ある大学教員

 
村上達也講師 大学の中で良い関係に巡り合い、子どもたちに良い関係を与える教員に。

人は他者との関係の中で成長する

 「友達も頑張っているから自分も頑張ろう」、「先生がいつもしっかり見ていてくれるから頑張ろう」、そういう風に思うことはないでしょうか。心理学の中では、人間は他者との関係を通して、心理的・社会的に発達するということが言われています。私もこれまで、ある個人に他者との関係性がどのように影響を及ぼすのかを研究してきました。そこで明らかになったことは、自分にとって重要な他者と良好な関係性を持つことが、自ら学ぶ意欲や精神的な健康、高い社会的スキルなど、人間のポジティブな特性につながっているということです。それらの研究知見から、教員は児童・生徒・学生が良い対人関係を築くことをサポートすることが大事だと考えています。



教員は、子どもが良い関係性を築くサポートを

 近年は、中央教育審議会などで教員の資質能力の向上の重要性が指摘されています。教員に求められる資質能力は、教育者としての使命感や教科教育の専門的知識に加えて、例えば、学級づくりの力や集団指導の力などが挙げられています。これは、教員が良好な学級集団を作り上げることが教育において、非常に重要な前提となるためです。落ち着かない環境で能力を発揮できる子どもはいません。安心できる環境でこそ、子どもたちは発達するのです。子どもたちがお互いに認め合える学級集団を作り上げることができる、あるいは、子どもたちが良い関係性を築くことをサポートできる教員が理想的であると私は考えています。

村上達也講師

村上達也講師授業風景01

良好な対人関係をサポートする教育環境

 高知工科大学の教職課程では、教職科目の授業で行われるグループワークや教職課程が主催する様々なイベントを通じて、学生の皆さんがお互いに良好な対人関係を作れるようにしています。実際、学生さん同士が勉強会で一緒に勉強したり、模擬授業を学生さん同士でやったり、教職を目指す学生さんたちが情報交換を行うサークルを主催したりと、互いに切磋琢磨しながら、日々、教員になることを目指して努力しています。OB・OGとの交流も盛んで、OB・OGの方々が教員を目指す学生さんに先輩として、様々な助言を行ってくれています。このように学生さん同士が良好な対人関係の中で、自ら育っているのが、本学の教職課程の特色でもあります。


教職課程を受講されるみなさんへ

 人は他者との関係の中でこそ成長します。私自身、これまで多くの方々との関係の中で成長してきました。大学には、様々な先生方、多くの職員の方々、そして、たくさんの学生さんたちがいます。また、教職課程を受講する中で、多くの子どもたちにも出会うことでしょう。大学生活の中で良い人間関係に出会い、その人たちとの出会いの中で成長していただきたいと思います。そして、子どもたちが良い人間関係を築けるようにサポートできる、そんな先生になってほしいと思っています。


村上 達也 講師(教育心理学)

村上達也講師

〈ページの最初に戻る〉